あなたにキスの花束を


道を進む彼に伴われ、角を曲がる。
その足取りは、ホテル街の方向を逸れたようだ。



「ほら、着いた」



彼の足がようやく止まった、その場所。


私達は今、深夜営業の花屋さんの前に立っていた。






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