答え合わせ
あの時の光景がよみがえる。
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ポロポロと涙を流す南が、愛しくて愛しくて。
恋する相手が鈍感すぎるため、彼女なりの苦労がよく分かった。
だから…、あえて本心をぶつけてみた。
「でも、頑張りすぎだよ、南は。アイツじゃなきゃダメか? オレじゃダメか? オレなら南を泣かせたりなんかしない…!」
そう言い切らないうちに、オレは南を抱きしめた。
南の体温を感じる…
あったかくて、ホッとする温もり。ずっと抱きしめてたい。側にいたい…
思わず、耳元で囁く。
「オレじゃダメか…?」
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南のことを想って、南の幸せを願って、ウソってことにしたけど、本当はオレ…