二人の未知~X'mas短編ストーリー~


つるんでいた仲間同士が付き合い始め、なんとなくその流れで高三から付き合い出した二人だった


彼氏は大学に進学し、
彼女は就職して社会人になった‥


それでもなんとなく二人の関係は続いていた‥

高校卒業と同時に一人暮らしを始めた彼女の部屋には彼氏の私物も少なからずある


街に近いからとコンパの帰りに酔っ払って泊まることはしょっちゅう。
そして、合コンした女の子達からの電話もしょっちゅう…

それでも彼女は咎めなかった‥


友達のままの延長線上──

肌を合わせてもなんの感情も湧かない‥



だから彼女は言う…


《“ありがとう”…

こんな関係を終わらせてくれて。》


彼氏は二股を掛けても彼女と別れることはなかった
相手の女の子はころころ変わっていても彼女とは別れなかった‥

なんとなく続いている関係‥
無理に終らす必要もない‥


彼氏はそう思っていた


そんな矢先‥
彼氏の心に変化が訪れる‥


「先輩‥

好きです‥‥
すごく、好きなんです!
付き合って下さい!!」



大学の後輩の女の子だった‥

目に涙を溜めて震えながら言う彼女をすごく可愛いと思った‥


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