エリート上司に翻弄されてます!



「いつものお返し」

「っ!?」

「たまには甘やかしてみるっていうのもいいね」


そう笑う彼に私は湯気が出そうになるぐらい顔に熱が集中した。
な、何で今彼がこんなに格好良く見えてしまうんだろう。


「じゃあタクシー拾って帰るぞ。去り際も美しくが基本だ」


そう言って足を進める彼の背中を見つめながらそれでこそ腰が抜けそうになる。
駄目だ、これは本当に、駄目だ。


「(格好良すぎる……)」


危うく惚れてしまいそうになった。



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