エリート上司に翻弄されてます!
「深桜ちゃんー」
「はいはい、今日もよく頑張りましたー」
10分ほど乾先輩の機嫌を直してあげると彼は着替えに寝室へと向かっていった。
どうしよう、日高さんのこと話すべきかな。でも一応決着はついたしな。
話そうか話さないかを迷いながら部屋着に着替えてきた彼と一緒にご飯をつつく。
するとその途中で彼が「あのさ」と口を開いた。
「今日来た日高って、この前買い物行った時にいたやつだよな」
「っ……」
話題のチョイスに思わず動きがぎこちなくなる。
私は話を流すかのように視線を逸らして「あー、確かにそうかもですねー」と返事をする。
「凄い偶然ですね!」
「……深桜ちゃん、何かあった?」
「え!?」
「この前」
乾先輩は探るような目線で続ける。
「あの後、やっぱり様子可笑しかったよね?日高と何かあった?」
「な、無いですよ!?」
「本当に?」
「無いですよ!」
ナイナイ!、と私は言い切る。