エリート上司に翻弄されてます!
新しい企画に参加しているからか、日高さんは比較的に乾先輩と一緒にいることが多い。
2人で移動したり、仕事の話したりしているところをよく見る。
乾先輩がイケメンなのは周囲の事実だけど日高さんも負けずに男前なので会社の中で密かに人気が上がっているらしい。
確かにあの乾先輩のキラキラした感じが苦手な人は日高さんの方が好みなのかもなぁ。
私には悪魔にしか思えないけど。
「綾瀬、例の資料出来た?」
「今出来ました!遅れてすみません!」
「サンキュー、じゃあ俺も一服してから取り掛かろうかな」
そう言って水川先輩が資料を受け取ると喫煙室へ向かって消えていく。
水川先輩のような大人な人にはタバコがよく似合って羨ましい。
そんな彼の背中を追ってるとポケットにしまってあったスマホが鳴る。
「(え、先輩!?)」
仕事中に掛けてくるとはどんな案件だ。
私はその内容を予想しながら電話に出る。
「はい、もしもし?」
『資料室来て』
「え」
『今すぐね』
ブツリと切られたその通話に私は口が塞がらない。
どんな予想よりも掛け離れた内容だったのだ。
どうしよう、行ったら何させられるんだろう私。