エリート上司に翻弄されてます!
すると彼は私の頭に手を乗せる。
「深桜ちゃんは?疲れてない?」
「わ、私は……はい」
「良かった、無理はすんなよ。これからもっと忙しくなるんだから」
そう言うと彼は「俺たちのフォローよろしくね」と今度は私の頭を撫でた。
いきなり先輩になったり、本当何なんだよもう。
コクリと頷くも彼は満足げに体を起こした。
「あとそうそう、今日帰りちょっと遅くなるから。打ち合わせ入っちゃって」
「そ、そうですか」
「夕御飯……は、作っててくれてもいいけどどっちでもいいよ」
「いいですよ、作ります」
そう答えると彼はクスリと笑って「ありがとう」と最後に私の頭をひと撫でりした。
調子が狂うとはこのことを言うのだ。
乾先輩はそう言うと資料室を慌てて出て行った。
きっとまだ仕事が溜まっているのだろう。
だけど仕事をしている乾先輩は嫌いじゃないし、むしろ好き。
だから支えたいと思う。
「(今日の夕御飯、先輩が好きなのにしようかな)」
乾先輩のあの笑顔に弱いのに、それでも見たいと思ってしまう不思議。
彼の笑顔を見ると何だが胸がくすぐったくて、でも暖かくなる。
いつも不思議だと思ってる。