エリート上司に翻弄されてます!
「はい、先輩お疲れ様でした。先輩のお陰でいつも私たちは助かってますよ。感謝してもしきれませんから」
私は普段のように彼のことを頭を撫でながら褒めちぎる。
これがもし誰かに見られていたら大変なことになっているが周りを見渡しても私たち以外には誰もいなそうだ。
まぁ勘違いさせるようなことをしているのが悪いんだけど、
「このお仕事が終わったら美味しいご馳走作りますので、私が作るので美味しいかは分かりませんが」
「深桜ちゃんのご飯は何でも美味しいよ」
「それは良かった」
私に抱き締められていると安心するのか、彼はぎゅっと私のことを引き寄せる。
ナルシストだったり、犬みたいだったり、子供だったり、
「(忙しいなぁ……)」
なのに私の顔は自然と微笑んでいた。
「はい、終了ですよ」
「早いー」
「子供か」
「こんなイケメンの息子がいたら深桜ちゃんも周りに自慢出来るだろ?」
「この歳になってまで母親にベタベタの息子も嫌なんですけど」
ちぇーと乾先輩は離れると私の顔を覗き込む。
そして歯を見せて笑うもんだからどうしたのかと思った。