そこには、君が
しちの

いち






サンタの人形やトナカイの飾りが


街中に置かれている。


12月下旬。


3年生最後の冬休みに突入した。





「ね!これ絶対喜ぶと思う!」





「確かに。好きそうだな」






終業式が終わって、


私と凛は2人でお買い物。


週末にクリスマスを控え、


街の雰囲気に流されたのか、


私たちの気分はルンルンだ。







「でも遊園地とか、絶対寒いよ」





「だよね?でも京也が絶対って、」






凛と京也はクリスマスに2人で、


遊園地デートに行くらしい。


初めての遠出らしく、


京也もずっと張り切っていた。






「プレゼントも買いたいんだけどな、」





「凛、可愛い」






恋をしている顔に、


こっちがドキドキさせられる。







「京也って付き合う前と何か変わった?」





「もう全然違うよ!激甘だし、優しいし、私優先で考えてくれるの!」






やっぱり。


どれだけ硬派な男でも、


どれだけイケメンな男でも、


彼女の前だとそんなに違うのか。






「京也がねえ…」





「大和くんもでしょ!明香ラブって感じが滲み出てる!」






そんな話をしながら2人でブラブラと歩き回る。


お目当ての物を買い物出来て、


大変満足な時間となった。






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