やる気なしの王子とクール執事の日常

ミーケの兄弟?兄妹?



〜 ルトワール 視点 〜




「それで……?

まだ、あなたはそんな格好していたのですか?」





ミーケは、弟のヨセフくんを見て少し呆れた様子で言った





「だって……
僕の趣味なんだもん……」





ヨセフくんは、頬を少し膨らめると俯き
ミーケと顔を合わせないようにしていた





なんだ…?

格好……?


ヨセフくんの格好、変じゃなくね?





ヨセフくんは、そこらの貴族たちよりは
見た目の良い、服を着ていた


少し大きめなサイズなのか、頑張って大人のように見せてます!感は出ているが
それ以外は、特に変なとこはない






「あなたに合った服を用意するよう頼んでおきます

着替えてきなさい」




「……………分かったよ…兄さん…」






ヨセフくんは、悲しげな表情を見せると
ミーケが指を指している方向に歩き出した





「ミーケ。
ヨセフくん、別に変なとこなくね?

なんで、そんな冷たく………」




「はぁ………
ホント糞王子ですね………」




「はあ!?」







なんだよ、いきなり!!

俺、別に変なこと言ってないだろ!


なんで、そんな呆れた表情されないといけねぇんだよ!






「後から私の言いたいことが分かりますよ

さあ、あなたは皆様の相手をしてください」




「くそっ……なんだよ…」






俺は、ミーケの指示に従うわけじゃねぇが…

貴族たちが俺らをチラチラと見ていたので、俺は作り笑いを浮かべて貴族たちの元に向かった




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