やる気なしの王子とクール執事の日常

執事の日常



〜 ミーケの日常 〜





『ミーケくん!こっち頼むよ!』


「はい、分かりました」


『ミーケくん!こっちもお願い!』


「分かりました」


『ミーケちゃん!』


「分かりました」





ミーケ執事は、ルト王子とは違い

朝から、色んな人の手伝いで大忙し


ミーケ執事は…

何でも出来、何でも完璧にこなすので


他の使用人たちから手伝ってくれと頼まれることが多い






( あーあ、うぜぇ
自分の仕事も出来ねぇなら、辞めちまえ

毎回毎回、俺に頼るんじゃねぇよ )






ミーケ執事は、表ではニコリと笑って頼みごとをすぐに片付けるが

心の中は、闇一色だった






ミーケ執事は、他の使用人たちから頼まれたことを全て片付けると

王の命令で、貴族の女たちを接待するよう命じられていた


何でも友好関係を深めていくためだそうだ


ミーケは、顔がイイので
貴族の婦人方にモテていた

なので王は、ミーケに命令していたのだ



ミーケは、嫌々貴族たちが集まっている部屋に向かった






『やっと来たわね、ミーケ』

『早く私たちを、もてなしてくださる?』

『今日は、何をしてもらおうかな〜?』






( 俺に気安く触るんじゃねぇ!
俺は、てめぇらのオモチャじゃねぇんだぞ!)





そう言いたい気持ちをグッと堪え
ミーケは、婦人方の相手をした




もうミーケの心は、爆発寸前だ




そしてミーケは、その爆発を発散させるためにあるところに向かう



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