そこにいた

ブロロロロン





やっとバスがやってきた。





寝ていた体を起こして、バスに近づく。






家に着いたら寝ればいいんだから、と思いながら、ピークに達して足が宙に浮いてる感覚のまま歩いた。







「綾っ!!!」






耳の遠くの方で、私の名前を呼ぶ声がした。






もしかして、亮先生が来た!?






私は振り返らずバスに乗り込むと、すぐに手を引っ張られ、体がさらに宙に浮いた。







キャッ!







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