そこにいた

私は亮先生に力いっぱい引っ張られ、バスから引きずり落とされた。





気付くと亮先生の膝の上に倒れていた。







「何やってるんだっ!」







はぁっ!!!


     


亮先生が、怒ってる。

   





私は怖くなって目をつむった。







「なかなか検査室からの連絡が来ないから、こっちから連絡したら、まだ来てないって!」






「・・・・・・。」







頭は思考停止してるけど、亮先生が怒ってることはすごくよく分かった。






「行くぞ!」






亮先生は立ち上がり、私の手を引こうとするけど、








もう限界・・・・・・。









バタンッ!





 

よくここまで頑張りました。


    




私は自分で自分を褒めながら、意識が遠退いていった。



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