君とベッドで秘密事。


思わずレオさんを見れば彼は自愛に満ちた表情で俺を見つめていた。

「俺で良いんですか?」

「何、自信ないの?」

「いや、そういうことじゃなくて」


そういうことじゃない。レオさんに何を言われようとレナと離れるつもりはない。その決意を持って、ここに座っている。けど、こんなにあっさりと交際を許してくれると思わなかった。

「だって、君は俺と話しながらもレナのことを気にしているじゃん」

「……っ」

図星を突かれ思わず口を尖らせてしまう。

バレてたか。

ホストクラブといえば、男だらけの華やかな場所。そんな場所に紅一点、女が来れば、しかも孤高の雰囲気を持った綺麗な女。声をかけない女なんていないだろう。

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