Disposable
休む場所を探して、バニングは歩き続けた。

「水音が聞こえる。近くに川か何かがあるんだろう。そこで休もう」

「何でもいい。腰を落ち着けたい気分だ」

ヒューは額の汗を拭う。

…しばらく歩くと、水の流れ落ちる音がヒューの耳にも届いた。

覆い被さるような草木を掻き分けた先には、流れ落ちる滝があった。

10メートル程の高さから流れ落ちる水は、途中で霧のような水飛沫となって周囲に飛び散る。

それが高温多湿のジャングルの中では、貴重な涼となる。

まるで砂漠の中のオアシス。

しかし。

「どうした?」

折角の水場を見つけたにもかかわらず、バニングは茂みの中に身を隠したままだった。

「敵か?」

警戒するヒュー。

「いや」

バニングはヒューの方を振り返る。

「先客がいる」

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