Disposable
翌朝。

「各室報告!」

看守の怒鳴り声で、刑務所の朝がまた始まる。

異状がない事を確認した後。

「バニング!」

レイザーがバニングを呼びつけた。

「貴様、今日は第4独房棟の清掃をしろ」

第4独房棟。

その名を聞いた途端、受刑者達がざわめく。

「静まらんか!誰が喋っていいと言ったウスノロども!」

看守達が一喝する。

「食堂へ移動!」

レイザーの号令で、結局第4独房棟の話は有耶無耶になってしまった。

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