Disposable
捜索隊
特別戦犯刑務所のヘリポートに、ヘリが着陸する。

大型輸送用ヘリコプター、CH-47チヌーク。

中から降りてきたのは、ACU （戦闘服）に身を包んだ兵士達。

タスクフォース、マクナイト分隊。

アメリカ陸軍の第75レンジャー連隊とデルタフォースの精鋭から成る4人編成の部隊である。

「ご苦労、マクナイト少佐」

フォードがヘリポートで、ヘリから降りてきた兵士の1人に言う。

ダニエル・マクナイト。

世界統一政府軍と、それに反発する各国の軍隊との第四次世界大戦の中でタスクフォース（特別任務部隊）の指揮を執り、最終的には世界統一政府軍の中枢にMOABと呼ばれる大質量爆弾投下を決定、ロンドンごと敵上層部を壊滅させた指揮官である。

本来ならその戦功によって、より高い地位にいるべき所だが、敵上層部壊滅の為とはいえ、大都市に大量破壊兵器を使用したという判断を批難されて中佐から少佐に降格、現在も現場指揮に甘んじている。

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