かわいいあなたにマフラーを
好きな色とか好みとか色々聞かれたけど、全て任せる、と言ってみた。
彼女のイメージで、のびのび作ってもらいたい。
それに、俺に何が似合うのか、選んで欲しかった。

「今日、会議があるんだ。クリスマスイベントに向けての最終会議。
それに、出てくれない?
学級委員長代理として」

「え? わたしでいいのなら。
できるかなぁ?」

あっさりと了解を得て、緑木を呼ぶ。

「あ、静谷さん!
来てくれるの、ありがとう! 助かるよ!

ひどいんだよね笹野。
俺、会議の時さ、毎回二人分の学級役員の用事こなしてんの。

手伝ってね」

緑木は心底ほっとしたようにそう言って、俺用に用意されていた資料を静谷に手渡した。

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