かわいいあなたにマフラーを
「……わ、わかった。
で? その誕生日会、いつ?」
「明日」
え、明日……。
あ、それで慌てて仕上げようと、彼女は昼休みまで頑張って編んでいたのか?
「もうちょっと編んで、両端に大きな白いぽんぽんを一つずつつけたら完成なの」
ああ、それであの形か。
「あ、美空、そろそろチャイム鳴りそうだし、行くぞ?
じゃ、先輩方、また明日」
瀬田が、立花の手を引いて去っていった。
「誤解、解けた?
笹野君?」
首をかしげながら、彼女は俺を見上げる。
「あぁ。ごめん、秋穂……。
後で沢山、謝らせて……」
また名前で呼んで、こんなにも嫉妬してしまった自分が恥ずかしくて、目を逸らしてしまった。
後ろで緑木が「顔赤いし!」と笑う声が聞こえた。
で? その誕生日会、いつ?」
「明日」
え、明日……。
あ、それで慌てて仕上げようと、彼女は昼休みまで頑張って編んでいたのか?
「もうちょっと編んで、両端に大きな白いぽんぽんを一つずつつけたら完成なの」
ああ、それであの形か。
「あ、美空、そろそろチャイム鳴りそうだし、行くぞ?
じゃ、先輩方、また明日」
瀬田が、立花の手を引いて去っていった。
「誤解、解けた?
笹野君?」
首をかしげながら、彼女は俺を見上げる。
「あぁ。ごめん、秋穂……。
後で沢山、謝らせて……」
また名前で呼んで、こんなにも嫉妬してしまった自分が恥ずかしくて、目を逸らしてしまった。
後ろで緑木が「顔赤いし!」と笑う声が聞こえた。