※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
「あー、もう...ほんとずるい」
何かを呟いたかと思うと、「ねぇ、のんちゃん」と再び私に顔を向ける。
そのせいで、パッチリと目が合ったかと思うと、玲くんの顔が徐々に近づいできた。
そして、唇が触れそうになる寸前で、止まった。
「もう何もしないから...。ちゃんと忘れるから...。だから、今回だけは許して...」
...ちゅっ
そう言うと玲くんは、私のおでこに軽いキスをした。
.......え?
何が起こったのか分からず、私の頭は完全にフリーズしてしまった。
後ろのドアの方で、物音が聞こえたが、今の私の耳には届かない。
「...邪魔してごめんね。鞄とったらすぐ出ていくから」
「あははっ...はい、鞄。てか、どっから見てたの?」
私の座ってる席の横にかかってる鞄を渡しながら、面白そうに聞く玲くん。