※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


色々調べて、お兄さんがいることを知ったけど実際はあったことも無い。



「ていうか私、りっくんに告白されて付き合うことにしたの。だからもう、るいくんとのお遊びは飽きたから終わり。



...ってあれ?もしかして、私がほんとに好意を持ってるって勘違いしてた?クスッ、ごめんね」



私の本性を知って幻滅すればいい...



嫌えばいい...



みんなに言い振らせばいい。



だから...



少しでも悲しんでよ。



悔しいって泣き叫んでよ...。



「...そっか、ごめんね。お幸せに」



大声で叫ぶ私とは対照に、呟くように酷く傷ついた表情を隠すかように微笑んだ。



――ズキン



なんでよ...。



私がずっと願ってた顔が見れたのに、なんで嬉しくないの...?





なんで、るいくんが謝るの?



背中を向けて歩いていってしまうるいくんを見て、涙がまた流れた。



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