※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


「...うん」



「それで、2年になって奇跡的に同じクラスになれた時すごく嬉しかったの。でも、毎日毎日話しかけてもいつも興味無さそうで……。



だから、資料室で秘密を知っちゃった時、嬉しかった。素で話してくれてるような気がして、少しでも心を開いてくれた気がした。隠れてた表情を見せてくれた気がした。



...結城くんが好きだって、改めて思えたの」



1年くらい前から...



私は、ずっと結城くんしか見てないよ。



「...うん」



いつもみたいにワンテンポ遅れてくる返事。



でも、いつもより聞いてくれてるんだって伝わってくる。



「結城くんが好きです。大好きです」



「クスッ...初めて告白でバカって言われた」



思いだしたかのように、クスクスと笑い出す結城くん。



「そ、それは...言葉の綾と言いますか、つい勢いで」



結城くんにバカなんて、言うつもりなかったのに...。



私ってば、なんてことを!



頭に手を当てながら自分を責めていると、前から聞こえる申し訳なさそうな声が耳に届いた。




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