イケメン副社長にほだされました





「君を、抱きたいってこと。」





なんて直球で、なんて最低な言葉なんだ。


もし、他の男にこの言葉を言われていたのならば私は迷わず平手打ちを食らわせていただろう。


でも、相手はこの極上の男。


取引先の会社ではモテモテで、カフェでコーヒーを飲んでいるだけで女子からの視線を集める男。


こんな最低な一言に火が出そうなほど顔を真っ赤にしてしまう私は、なんて馬鹿な女だったんだろう。


でもこの時は、本気でこの言葉にときめいて、胸が苦しくなって、彼への気持ちが止まらなくなっていた。


< 33 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop