イケメン副社長にほだされました


「好きかと聞いても知らん顔。
会うのはいつも沙耶香の部屋で、外にデートに行ったことすらないなんて。」

「外で食事したこともあるもん。」

「沙耶香落とすための一回きりでしょ。」


やっぱり厳し過ぎるよ。

愛理の言うことはいつも正しくて、だから余計にきついんです。


私にとっては甘い思い出も、他人から見ればただの手口らしい。



「そんなに好きなの?そいつのこと。」


「…うん。」

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