イケメン副社長にほだされました

頷いてしまう自分がうらめしい。

「どこがいいんだか私には理解できないわ。」

私も実際、彼のどこがいいか分からなかったりして。


「沙耶香はさ、美人なんだからその気になればいい人捕まえられると思うよ、私は。
実際大学の時だって、あんたは密かにモテモテだったし。」

「そんなこと、」

「あるよ。ずっと前川先輩と付き合ってた沙耶香は気づかなかったかもしれないけど。」

前川先輩とは大学時代の彼氏で、ベタな話だが大学のテニスサークルで知り合った。


これまたベタな話だけど、サークルの合宿で告白されたんだっけ。

< 47 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop