イケメン副社長にほだされました

「子供の頃、風邪引くたびにお母さんが必ずリンゴ擦ってくれたの。懐かしいな、この味。」


実家を思い出す。何だか長らく帰ってないな。

帰ると結婚しろ結婚しろってうるさいけど、それすら聞きたいと思ってしまうのは風邪を引いて弱気になってるからかな。



「良いお母さんだな。」

「うん。これ食べると、お母さんに看病されてるような気分になるよ。」

「俺は、おふくろに看病とかされたことないからよくわからない。」

「え?」


いきなりのことだったので、つい驚きの声をあげ、リンゴから真司へと目を向ける。

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