イケメン副社長にほだされました



ーーーピンポーン。


暖房を入れたばかりで暖まっていない少し肌寒い部屋にチャイムの音が響く。


画面に映るのは真司。
一つ息を吐いたあと、オートロックを解除する。



「身体もう大丈夫か?」

上等そうな革靴を脱ぎながら聞いてくる真司に一瞬、何のことだか分からなかったが、すぐに思い当たった。


ああ、風邪のことか。


「うん。もう全然平気。
あのときは、病院まで連れて行ってもらって助かった。ありがとう。」

「ああ。」


自分で話を振っておいて随分と気の無い返事だな。

そんなところに真司らしさを感じて、なんだか鼻の奥がツンとする。


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