囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
長い沈黙を破ったのは、浅田社長だった。


「青山さん、データを見てくれるかな」


そう言って、カメラからSDカードを取り出し、パソコンにセットする。

そこに映し出されたのは、晴からのメールに添付されてた古代遺跡たちだった。

画像の後半になると、現地の人や子どもたちが写ってる。


「人…撮ったんだ……」


「荻野君が、人を被写体に出来ない理由は知ってますか?」

浅田社長が、静かに問う。

いいえ…と首を横に振った。


「荻野君が、写真を撮り始めた頃…彼が高校二年生の時だよ。当時は趣味で、いろんな写真を撮ってた。
風景以外に人や動物も、普通に撮ってたよ。

ある時、同級生の女の子が自分を撮ってほしいって、彼にお願いしたんだよ」
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