囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
そっと、布団から目だけ出し、隣で寝息を立てる晴を観察する。

サラサラの髪に、ニキビ一つない綺麗な肌。こうして見ると、可愛い男の子なんだけどなぁ。
あんな風になるなんて…びっくりした…

カアァ…

頬が熱くなる。

こんな風に触れ合うことが出来るなんて、夢を見てるみたい。

帰って来てくれたんだ…

嬉しい。もう二度とこの手を離したくない。

頭の下にある腕を、そっと握り、晴の寝息につられるように、再び眠りについた。


次に目覚めると、晴がいなかった。


どこ行ったんだろ…


カチャ…

部屋のドアが開き、レジ袋を持った晴が入ってきた。

「おはよう。ホテル内のコンビニへ行ってきた。その…着替えがいるかなって…」

晴の頬が少し赤い。

「シャワーを浴びておいで。本を読んでるから…」

「うん。ありがとう」


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