囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
ベッドの周りに散らばった服をかき集めて、浴室へ移動する。

洗面台の隅に、コンビニの紙袋が置いてある。

中に下着が入っていた。


シャワーを済ませ、着た時の服に着替える。


「晴、お買い物ありがとう。買う時、恥ずかしかったよね?」

「ううん。俺のせいだし…頑張った」

そう言って、腕をムキっとしてみせる。

ふふ…可愛いなあ。

「晴、だーい好き!」

晴の胸に飛び込む。

「人懐っこい瞳も、ときどき鋭くなる眼光も、志し高く夢を語る唇も、私を包んでくれる大きな温かい手も、みーんな大好きよ」

ぐるっと身体が反転する。顔を真っ赤にした晴がいた。

「もう!何それ…ズルいよ。結衣は。今それ言うの?
吸い込まれそうなその瞳、俺のことを好きと言ってくれるこの唇…」

チュッ…

「好きだよ。華奢な身体で、仕事に一生懸命で、最後までやり抜く強い意志…言い出したらキリがない。いつだって、俺はきみに魅了される」





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