囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
結衣は俺の大事な女の子。もう絶対に離れたくない。
もどかしくて、辛い…あんな想いは二度とごめんだ。

「サイドカー」をオーダーする。ブランデーベースのそれは、

" いつも二人で " という意味を持つ。

出来上がったカクテルを俺の前に置く時、木嶋 瑛二と目が合った。


「心得てるよ。一般論だ」

短く言い、ニヤリと面白そうに笑う。


ぞくっ…

男の俺から見ても、滲み出る色気にクラクラする。

敵に回したくない人だな…


「………」

ショートグラスに注がれたカクテルを、グイッと飲み干す。


「四年かかっても、落とせなかったんだ」


コト…

俺の奢りだ…と、別のグラスが目の前に置かれる。

「キール」" 最高の巡り合わせ "




「幸せにします。うんざりする程に」




結衣……仕事の依頼で出向いた出版社で、きみと再開した時の衝撃を、今でも忘れない。

いつだって俺の心を鷲掴みにする。





番外編 1

fin.



















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