囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
「起こしたんだけど、起きなかった。結衣って、眠りが深いんだな…それ飲んだら、送ってく」

営業が終了したキッチンカウンターで、グラスを磨きながら、瑛二先輩が言う。


「えっ…や、いいよ。タクシーを呼ぶよ」

恐縮する私に、


「俺、もう帰るとこだから。ついでだよ。それにしても、相変わらず、全力なんだな。ほどほどにしないと倒れるぞ?」



・・・・・



ピッ

地下駐車場の、手前に停めた白のBMWのサイドミラーが光る。

(靴の裏…汚れてないかな?)

パンパン!と、服の埃を叩く。


「結衣?何やってんの?」


そんな私を見て、瑛二先輩は不思議そうに首を傾げた。

「車…汚すと、いけないから」

こんな凄い車…乗ったことないよ。






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