囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
「青山さん、少し休憩しましょう。歩き続けて疲れたでしょう?」

境内の中にある「海光庵」で、アイスコーヒーを飲みながら、大きな窓から、由比ヶ浜を眺める。

「うわぁ、波が白く泡立ってるとこまで見えるよ」

「うん。青山さんに見せたいものーその1がこの景色。ここ、高台だから、由比ヶ浜が一望できるんだ」

「綺麗……荻野君、ありがとう」

荻野君の目が、いつもより優しく感じる。




ふと、隣の席の人が食べているみたらし団子が、気になるけど、桜海老丼でいっぱいで、お腹に入りそうにない。

「クスッ…お団子は今度にしようね」

読まれてた…




海光庵を出て、まだ緑色の紫陽花が無数に植えられた小径を歩く。

足元を気にしながら、いつの間にか荻野君と手を繋いで歩いている。

「6月になると、この紫陽花が色付いて、すごく綺麗なんだ。その頃にまた来よう」

本当に?本当にまた一緒に来れるの?

「うん!また来たい」

嘘でもいいや…幸せな夢を見させて。

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