虹色ファインダー
「そりゃ、空は綺麗だし、植物なんかもスゲェ綺麗だけどさ」
男は私のデジカメを再び奪い、メモリーを開いて見始めた。
そしてある写真のページで手を止めると、画面を私に向けた。
それは昨日撮った夕焼けの写真。
「これ撮った時、実物よりしょぼくなったと思っただろ」
私は何も答えなかった。
全くその通りだった。
だけど、写真が実物より綺麗なはずないって納得していた。
「ただ綺麗なもんそのまま撮ったって、つまんねぇ写真が出来上がるだけ」