【BL】先生のいいなりになんてなんねぇよ
「かわいいね。
……そういう勢いがままに意地っぱりなことを言っちゃうこと……」


はぁ!?気持ちわりい!!

もうこんなとこには居られないと思い、すっくと立ち上がる。

ドアに向かって走る。


が、丁度ドアの前で捕まえられてしまった。




「何逃げようとしてんの?ダメだよ?」




世に言う壁ドンとやらの状態。
耳元で囁かれる言葉にビクッと肩を強ばらせた。



その反応を家庭教師は見逃さなかった。


「……耳、弱いんだね。
さっきまで強気なこと言ってたのに…
もうこんなにビクビクしてて」


教師が喋る度に耳に息がかかってくすぐったい。
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