【BL】先生のいいなりになんてなんねぇよ

ただいま、とボソっと言い自分の部屋にこもる。
ノリで合コン行くとか言っちまったけど言ったことねぇんだよね、合コン。

好きな人って自然に出来るもんじゃねぇのか?
だったら何でわざわざ好きな人を探しに行かないとなんねぇの?


俺は冷めた考えしかできなくて、
本当に高校2年生なのかなと疑いたくなる。





「好きな人…………かぁ」


バタン


「何々~!?美月ってば好きな人いんのか?」


ノックもせずに勝手に入ってきた教師

「何盗み聞きしてんだよ」

「だって部屋のドアあいてたんだもん」

だからって盗み聞きは駄目だろ。

「はー。青春だね。高校二年生」

遠い昔を見つめるような眼差し。
教師はため息をつくとテーブルの前に座った。

「俺はもう青春終わったからなー」

「お前まだ大学生だろ」

「俺もうお前に会いに行く以外楽しみないかもな」

「あっそ」

不覚にもドキッとして背を向ける。
適当な返事をして参考書とドリルを用意した。
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