今すぐぎゅっと、だきしめて。
甘い言葉と一緒に
そっと重なった唇。
それは蜜みたいで、でも熱くて。
不安とか、意地張ってた事とか。
全部砂糖みたいに、溶けてなくなっちゃったみたいだ。
ついばむようなくすぐったいキスを最後に、そっと唇を離すヒロ。
「……」
かあああって全身を真っ赤に染めたあたしを見て、満足そうに笑うと口角をクイッと持ち上げた。
ああ……
こんな事ってあるのかな。
同じ人に、もう一度恋に落ちるって。