強引上司と過保護な社内恋愛!?
「はあ」

盛大にため息を吐きながらコンビニのトイレから出て行く。

桧山さんから解放されて外の空気を吸ったら、気分は良くなり胃のムカムカはスッカリ治った。

気を取り直し、ミネラルウォーターを買おうと冷蔵庫を開けると「泉さん?」と声をかけられた。

振り向くとカゴを片手に持った佑樹くんが立っていた。

いやーん!超!偶然!超ラッキー!

「あら、こんばんは」

浮かれた心をひた隠し、澄ました顔で取り繕う。

「何か今日は凄く綺麗ですね。一瞬気づかなかった」

「そ、そうかな?ありがとう」

私は照れてはにかむ。

「祐樹くんは仕事帰り?」

「今上がったところです。今日は泉さんが来るっていってたから待ってたんですよ」

佑樹くんは拗ねたように唇を横に結ぶ。

その表情も可愛らしくて思わず顔が二ヤける。

「ごめんね。今日は思いのほか遅くなっちゃってさ。また近々顔だすからさ」

ホント?と言って祐樹くんが大きな瞳で私の顔を覗きこむ。

緩々の顔で何度も大きく頷くと「約束ですよ」なんつって、佑樹くんはニコリと微笑む。

やっぱりこの笑顔は私のオアシスだ。

わくわく動物園よりほんわかした仔犬系男子ですよ、時代は。
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