強引上司と過保護な社内恋愛!?
反射的に身体を引き離そうとするけど頭を抑えられてより深く口づけられる。

「ん…!」

私は思わず声を上げた。

桧山さんは無遠慮に舌を差し入れてきて私の口内を侵して行く。

食べられるみたいな情熱的なキスに私の脳は甘く痺れ身体の芯が熱を帯びる。

なんか…もう、どうでもいいや。石川さんとか。

こんな気持ちがいいのなら酒の肴にされるのも悪くない。

煩悩が理性を完全に打ち負かす。

自ら首に手を回し引き寄せて、桧山さんのキスを貪欲に求める。

「やっべー。なんか止めらんないわ」

キスの合間に桧山さんはボソッと呟く。

そのまま頬から耳へと柔らかな唇を這わせていく。

耳を甘噛みされると私の身体はピクリと強張った。

「耳、弱いんだ」

今まで自覚がなかったけど、吐息がかかるだけでもゾクリとした。

桧山さんは胸のラインを大きな手でなぞっていく。

もう抵抗する気なんてサラサラなくて、私は首にしがみついたまま身を委ねる。

カットソーに手が差し入れられた瞬間、ドアがノックされる。

私と桧山さんは弾かれるように互いの身を引き離した。

慌てて着衣の乱れを整えるのと同時にドアがガチャと開いた。
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