強引上司と過保護な社内恋愛!?
「最近桧山さん性格悪くないっすか?」

加奈ちゃんは空のグラスを勢いよくテーブルに置いた。

「どうどう、加奈ちゃん」

美樹さんは肩をさすりながら、宥める。

「イラつきすぎて禿げそうです~」

加奈ちゃんは頭を抱えてテーブルの上に伏せた。

本日は会社近くの居酒屋で労働組合の飲み会だ。

課長職以下である20、30代の営業推進グループ社員が中心となり半期に一度開催される。

費用は会社持ちなので、今回の飲み会にも若手の大半が参加しているようだ。

残念ながら我が部のわくわく動物園一同は年齢制限によりシャットアウトされてしまった。

「一時は歳を取ってちょっと丸くなってきたかなーと思ってたけど、また急にエッジが効きだして、もう本っ当大迷惑ですよ」

加奈ちゃんは手酌でピッチャーに入ったサワーをグラスに注ぎ足す。

キラキラ女子らしからぬヤサグレっぷりだ。


そう言えば、今日も桧山さんと加奈ちゃんは一触即発の険悪な雰囲気だったことを思い出す―――
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