強引上司と過保護な社内恋愛!?
残業を終わらせてエレベーターホールに向かう途中で桧山さんとバッタリ鉢合わせる。

「あれ?今帰り?」

「今日は…早いじゃないですか」

うん…ちょっと、なんつって桧山さんは曖昧に濁す。

到着したエレベーターに2人で乗り込んだ。

「奇遇だなぁ!途中まで一緒に帰るか!」

なんかものすっごくワザとらしい。

「…今日は寄るところがあるので」

「何?デパート?カルチャースクール?もう9:00過ぎてるけど」

私はウッと黙り込み暫し沈黙する。

コンビニじゃ用事とも言えないしな。

どうしたものか。

「その…友達と会うんです」

エレベーターが1階に到着しドアが開くと、私は桧山さんから逃げるように早足で降りる。

「こんな時間から?」

しかし、桧山さんはぴったり後からくっついて来る。

「いいじゃないですか、高校生でもあるまいし」

「もしかして男か?!」

桧山さんのデッカい声がエントランスに響き渡り、周囲にいた人たちの好奇の視線が一気に集まった。

ああ…もう最悪。

私が鼻の頭に皺を寄せて振り返ると、桧山さんはしてやったり、と言わんばかりにニヤッと笑う。
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