強引上司と過保護な社内恋愛!?
ツンと澄ました横顔もなかなか良かったけど、ぱあっと花が咲いたような笑顔はもっと魅力的だ。

「140番の方お入りください」

面接官に番号を呼ばれ田母神さんは慌てて立ち上がる。

「あの…」

俺は田母神さんを咄嗟に呼び止めていた。

「いつか、君と一緒に仕事がしてみたい。だから頑張れ」

田母神さんは一瞬呆気に取られた顔をしたが、ニコリと笑い大きく頷いた。

「ありがとうございました。桧山さん」

折り目正しく一礼し、田母神さんは面接会場へ入っていく。

また、会えたらいいな

仄かな期待を抱きながら、俺はその後ろ姿を見送った。
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