強引上司と過保護な社内恋愛!?
「でもまさか、お前が本気でプロジェクトに立候補するとは思わなかったなあ」

そっか?と言って俺はだし巻き玉子を頬張る。

「営業本部に着任になってからすっかり染まっちゃってたからね。また技術屋に戻るとは思わなかった」

自分でもそう思っていた。

しかし、そんな俺を変えたのは他でもない泉だった―――


ある日突然、営業をやれ、と言われて営業本部へ配属になった。

嘘だろ?俺、営業なんてやったことねえよ。

つーか、やりたいと思った事もない。

そう思っていても、口には出せないのがサラリーマン。

今迄技術畑でキャリアを積んで来たので相当戸惑ったもんだ。

『桧山、お前が持ってるポテンシャルを最大限に活かせ。どんな手練手管を使っても、だ』

着任日当日、大隈部長に言われて、配属された理由を悟った。

俺に求められていたのは官庁勤めをしている父親のコネクションだった。

能力なんてものは全く関係なしに。

やっぱりな

納得しつつも、無性に腹が立った。

会社がそうゆうつもりなら、意地でもコネクションは使うまいと、夢中になって仕事をした。

まあ、どこにいても仕事というのはそうゆうもんだ。
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