強引上司と過保護な社内恋愛!?
「だけど口を開くと案外シャイでそのギャップに私はすっかりやられたわ」

真奈は二ヒッと悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「泉は自分で思っているより魅力的だよ」

リア充の真奈にそんなお言葉をいただけるとは…。

ありがたやーありがたやーと、思わず拝みたくなる。

「でも桧山さん私の部屋見てビックリしてた」

…アレ見ちゃったかー、と言って真奈は視線を逸らす。

独身時代、飲み会の帰りに終電がなくなった時など真奈は何度か私の部屋に泊ったことがある。

初めて来た時は目を見開き絶句してたっけ。

「それに、桧山さんってぽっちゃりグラマーが好きみたいなんだよね」

真奈は即座に私の胸元に視線を向ける。

「…ちょっと難しいかもしれないね」

そして失礼なくらいあっさりと引く。

想い出話しを持ち出してまで、あんな熱く語っていたのは何だったのだろうかと思うくらい。

出来る女は勝率の低い案件は深追いしないのだろう。

いいと思ったんだけどなー、とブツブツ言いながら真奈は再びタンドリーチキンに手を付け始めた。
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