強引上司と過保護な社内恋愛!?
コピーした資料を小脇に抱え、鉛のように重い足を引きずりながらフロア会議室へと向かう。

本当に大丈夫かな…

会議室へ足を一歩踏み入れた瞬間、私は息を飲む。

強面のおじさま達がズラリとテーブルを取り囲んでいた。

前には園長を初めとする営業推進グループの部長の面々が並んで座っている。

グループ担当を兼任している常務の姿もあった。

資料を一通り配り終えると、目立たぬよう息を殺し、空いていた1番端っこの席にひっそりと腰掛ける。


「定刻となりましたので、営業会議を始めます!」

営業企画部の課長が司会進行を務め、営業会議が幕を上げる。

「まずは支店統括第一部!北海道東北地域の進捗状況を報告ねがいます」

「はい」

マスクをした小柄な男性が立ち上がる。

「札幌営業所が担当しております駅直結の商業施設Tower Station改修プロジェクトについて…」

「何言ってるか全然聞こえねーよ!もっとデッカい声で喋ってくれや!」

発表の最中にデッカい声で野次られる。

小柄の男性は慌ててマスクを外した。

…嘘でしょ。

この空気で「解りませぇん!」って通用すんのか…?

緊張感が漂い、空気がピンと張りつめている。

私はゴクリと生唾を飲み込んだ。
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