強引上司と過保護な社内恋愛!?
「おはようございまぁす」

デスクで仕事をしていると、出勤してきた加奈ちゃんが私を二度見する。

「泉さん素敵です!今日は女子力がみなぎっているじゃないですか!」

「そ、そうかな」

キラキラ女子からお褒めの言葉をいただき、照れてはにかむ。

これは幸先が良い。

加奈ちゃんと話しをしていると「いずみん!」と私を呼ぶデッカい声が聞こえて来る。

…でた。

朝一の打合せから戻ってきた桧山さんが資料を片手にニヤニヤしながら近付いて来た。

身を屈めると丸い目で私の顔をジッと覗きこむ。

「ちゃんと化粧してんじゃんか!」

朝っぱらから冷やかされてうんざりする。

「セクハラです。止めてください」

私は冷静に抗議する。

桧山さんは近くの空いている椅子を引き寄せて、ドカリと私の隣に座り込む。

「『NEVERまとめ 女子力』でググって研究して来たのか?それとも、立ち読みで女性誌を読み漁ったのか?」

どっちもやった。

正確には『NEVERまとめ 大人女子』で検索し、雑誌は美容室で読み漁ったのだけど。
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