強引上司と過保護な社内恋愛!?
「…変ですか?」

不安気になり、桧山さんに恐る恐る尋ねる。

「いいんじゃない。素敵だよ。いずみん」

桧山さんからニッコリ笑顔で及第点をいただく。

「よ、よかった。これで当社の名に泥を塗らなくて済みそうですね」

私は緊張で額に薄っすら滲んだ汗を手の甲で拭った。

「そこでそのリアクションすか」

私たちのやり取りを遠巻きに眺めながら、加奈ちゃんが呆れたように呟いた。


18:30

化粧直しから戻り、あたふたとデスクの後片付けをしていると「田母神、行くぞ」と桧山さんに声をかけられる。

パソコンをシャットダウンすると、鞄を引っ掛け慌ててジャケットを取りに行く。

桧山さんは既にエレベーターホールで待っていた。

チャコールグレーの細身のスーツに水色のシャツを合わせネイビーのタイ締めている。

黒いトレンチコートを片手に腕時計にチラリと目を落とすその姿はモデルのように素敵だ。
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