100%ジュース
「それで…お前と真冬ちゃんは、それから三ヶ月だろ? そんな風にロマンチックに結ばれたんならもっと長く続きそうな気がするんだけどな…何があったんだ?」
僕は目を閉じる。
「お互いが、お互いを必要としすぎたんだ」目を開けて、高田を見る。
「それは…嫉妬や束縛が二人を追い込んだってことか?」
「いや、」僕は俯き首を振る。「違う」
「判らないな」
高田は腕を組む。隣のテーブルについたカップルが楽しそうに笑っている。
「まぁ、ゆっくり話せよ。ここまで来たんだ、最後まで付き合うよ」

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