恋水。

あれから数年後…


「千歌！起きやがれ！仕事だぞ！」

バンッ！とノックなしに入ってくるおじさん。それと同時な大きな声。この人は静かに人を起こせないのか。


「千ーー歌ーーぐへっ」


うるさい。あー…目が覚めちゃったじゃん。


「うるさいよ。おじさん。」


私に殴られて鼻血を出しているおじさん。あー…私の部屋で血を流さないでほしい。


「その血。」


「ほへ？」


「綺麗さっぱり元の状態より2倍よくしておいて。できなかったら死刑。」


「あ、あいあいさっ！」



おじさんに拾われて数年。

私は殺し屋をしている。


ある人を殺すために。