青いブレスレット-Second-
「えっ!?」



恥ずかしい!


下の名前で呼ぶのは……。



「俺だけ紗奈って呼んで、俺ばっか好きみたいじゃん」

「で、でも…」

「紗奈」



じーっと見つめられる。


この目で見られると、もう逃げられないという気持ちになっちゃう………。



「…と、透……」



恥ずかしくて目をつむる。


そして、そーっと目を開けてみる。



優しい笑顔の水原くんがいた。



「不思議。名前呼ばれるだけでこんなに嬉しくなることあるんだね」



わたしが名前を呼んだだけで、こんなに嬉しそうに笑ってくれる。


『好き』っていうのが、すごく伝わってくる。



「紗奈、好きだよ」


「わたしも好きだよ、透」



またキスをした。


でも………


「っ!?」



自分の舌に、水原くんの舌が触れた。


かなりビクッとしたけど、そのまま大人しくする。



舌が溶けそう。


背中がゾクってする。



すこし、大人に近づいた気分………。



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